ITの基礎知識|ITパスポート・基本情報

基本情報技術者 平成16年秋 問57

2017.10.24

データベースの障害に備えて作成するバックアップファイルの管理として,適切なものはどれか。

  • ア: 定期的にデータベース全体のバックアップファイルを新しい媒体に作成し,毎日,変更のあったデータだけの差分バックアップファイルを別の媒体に作成している。
  • イ: データベースには重要なデータが格納されているので,そのバックアップファイルが悪用されないように,媒体にはラヴェルを付けないで保管している。
  • ウ: バックアップファイルの作成は,データベースを更新した人に,その都度行ってもらっている。
  • エ: バックアップファイルを作成するときは,直前のバックアップファイルを格納した媒体に上書きするようにしている。

 

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正解: ア

解説:

  • ア:差分バックアップとは、前の回のバックアップ以後に変更されたファイルだけを バックアップする方式である。この方式を繰り返すと、常に前の回からのバックアップ以後に 変更されたすべてのファイルが毎回バックアップされることになる。 別の媒体に作成している分だけ、復旧時に時間が掛かるが、定期的に データベース全体をバックアップすることにより軽減を図ることができる。よって、正解である。
  • イ:悪用を未然に防ぐことも重要だが、それ以上にバックアップの作業自体に ミスがない様に細心の注意を払うべきであり、記録としてラヴェルも使用すべきである。
  • ウ:データベースのバックアップは、常に決まった人間(通常、管理者が好ましい)が 定期的に実行することにより、スムーズな復旧が望める。
  • エ:バックアップ実行中にトラブルがあった場合、直前バックアップをも失うことが 考えられるため、この方法は好ましくない。少なくとも複数個のバックアップを順に使用すべきである。