ITの基礎知識|ITパスポート・基本情報

基本情報技術者 平成20年春 問60

2017.11.10

データベースの回復処理に関する記述として,適切なものはどれか。

  • ア: ウォームスタート方式の再始動では,チェックポイントまで戻り,更新情報のログを使用してデータベースを回復する。
  • イ: 更新情報のログを見て,チェックポイントから後に正常終了したトランザクションの情報をデータベースに反映する操作を,ロールバックという。
  • ウ: コールドスタート方式の再始動では,チェックポイントでのログと更新情報のログが使用される。
  • エ: 障害発生時に終了していないトランザクションを更新前の状態に戻す操作を,ロールフォワードという。

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正解: ア

解説

(ア)正しい チェックポイントファイルは、データベースのシステム障害を 回復するために、データベースの状態と障害回復操作を開始すべき時点の情報を 適切な時間間隔で記録しておくファイルである。ウォームスタート方式の再始動では、 チェックポイントまで戻り、更新情報のログを使用してデータベースを回復する。

(イ)誤り ロールバックは、 データベースのトランザクションによる更新障害に対応する回復処理で、 データベースをトランザクションの更新開始前の状態に戻すことをいう。

(ウ)誤り コールドスタート方式の再始動は、一度電源を遮断して、 メモリの内容などを完全にクリアしてからコンピュータを起動することで、チェックポイントでのログなどは、 使用されない。

(エ)誤り ロールフォワードは、 データベースのハードウェア障害に対応する回復処理で、データベースの バックアップファイルと更新履歴を記録したジャーナルファイルを使って、障害前の状態に戻すことをいう。