ITの基礎知識|ITパスポート・基本情報

【ITパスポート試験】の記事一覧

障害回復

2017.11.09

この記事での学習内容 ITパスポート 基本情報 応用情報

障害に備えたバックアップの方式,世代管理の考え方,障害発生直前の状態まで回復を図るリカバリ処理の仕組み,データベースの利用環境の準備,アクセス効率の向上のための再編成などの考え方,仕組みを理解する。

用語例:フルバックアップ,差分バックアップ,増分バックアップ,ダンプファイル,リストア,データディレクトリ,ジャーナルファイル(ログファイル),チェックポイント,ロールフォワード,ロールバック,ウォームスタート,コールドスタート

リカバリ機能

データベースの障害回復処理には、ロールフォワードとロールバックがあります。

ロールフォワード

最新のバックアップファイルを書き戻した後、ジャーナルファイルの更新後の情報を用いて、バックアップ時点から障害直前の状態まで更新を進める方法です。

ディスクの破損など、大きな障害が置きた場合に行います。

  1. ディスク障害などでデータベースが停止
  2. 障害が発生したディスクなどの媒体を復旧する
  3. バックアップファイルを元にデータを書き戻す
  4. ジャーナルファイルで、バックアップファイル取得後の更新情報を反映する

ロールバック

ジャーナルファイルを使って、障害が発生する前の状態に戻す復旧方法です。

  1. 更新前のレコード内容をジャーナルファイルに保存し、レコードの内容を書き換えます。
  2. 書き換えが完了したら、更新後の状態をジャーナルファイルに保存して、更新処理を終了します。
  3. 障害により更新処理が中断された場合には、更新前のデータを元にレコードを更新前の状態に戻し、更新処理を終了します。
ジャーナルファイル

ジャーナルファイルとは、更新前ジャーナル、更新後ジャーナル、更新時刻、トランザクション識別子などを記録する、データベースの更新履歴です。

チェックポイント

チェックポイントとは、障害に備えて障害回復に必要な情報をジャーナルファイルに記録するというバックアップの時点です。チェックポイントを頻繁に設けると障害回復は正確に近くなりますが、ジャーナルファイルに記録するオーバーヘッドが増えます。

ウォームスタート方式

ウォームスタート方式は、チェックポイントまで戻って、更新情報の記録を用いてデータベースを回復します。

  1. ジャーナルファイルを用いて、最新のチェックポイントの状態に戻す。
  2. チェックポイント以降のトランザクションのうち、障害発生前にコミットした分をロールフォワードして、更新を反映。
  3. 障害発生前にコミットしていない分はロールバックして整合性を確保した後でトランザクションを再実行。

ウォームスタート方式は、例えば通信障害などでロランザクションが寸断されたケースなどから復旧する場合に用います。

コールドスタート方式

コールドスタート方式とは、データベースの状態をすべてクリアして、データベース全体のバックアップファイルを用いて、データベースを回復します。

バックアップファイルの作成や回復に時間がかかるため、もとに戻る時点を頻繁には設けられません。

  1. ハードウェアを交換する。
  2. バックアップを用いて、データベースをバックアップ時点の状態の戻す。ジャーナルファイルが破損している場合は、バックアップを元にジャーナルファイルも復旧させる。
  3. データベースのバックアップ以降にコミットしたトランザクションのうち、ジャーナルファイルに更新後情報がある分をロールフォワードして更新を反映する。

コールドスタート方式は、ディスクの故障などハードウェアに障害が発生した場合などに用います。

 

排他制御

2017.11.09
この記事での学習内容 ITパスポート 基本情報 応用情報データの整合性を保つために,複数のトランザクションが同時にデータベースのデータを更新することが起こらないようにする排他制御の考え方を理解する。また,ロック方式,セマフォ方式,コミット制御の仕組みを理解する。用語例:専有ロック,共有ロック,ロック粒度,デッドロック,1 相コミットメント,2相コミットメント排他制御DBMSはデータ...

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情報処理技術者試験での学習内容【応用情報・基本情報】・データベースの排他制御,障害回復の考え方,仕組みを修得し,応用する。・トランザクション管理,アクセス効率向上のための考え方を修得し,応用する。・データに対するアクセス制御の必要性,代表的なアクセス権限を修得し,応用する。【ITパスポート】・データベースの処理方法を理解する。(1)排他制御 ITパスポート 基本情報 応...

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この記事での学習内容 ITパスポート 基本情報 応用情報関係データベースのデータの操作として,集合演算(和,差,積,直積),関係演算(選択,射影,結合,商)などを理解する。用語例:関係代数データベースの集合演算集合演算は、集合同士の演算であり、関係演算よりも基本的な演算として使われます。和集合演算和集合演算は、表Aと表Bのすべての行を合わせた表を作る演算です。同じ行は一...

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この記事での学習内容 ITパスポート 基本情報 応用情報関係データベースのデータの操作として,集合演算(和,差,積,直積),関係演算(選択,射影,結合,商)などを理解する。用語例:関係代数データベースの操作関係データベースにおけるデータ操作には、検索系のデータ操作と更新系のデータ操作があります。データベースの関係演算関係データベースにおける主な操作には、選択、射影、結合...

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データ操作

2017.10.31
情報処理技術者試験での学習内容【応用情報・基本情報】・関係データベースのデータの操作を修得し,応用する。・データベース言語の種類,SQL 文を修得し,応用する。【ITパスポート】・データの抽出などの操作を理解する。(1)データベースの操作 ITパスポート 基本情報 応用情報関係データベースのデータの操作として,集合演算(和,差,積,直積),関係演算(選択,射影,結合,商...

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この記事での学習内容 ITパスポート 基本情報 応用情報正規化の目的と手順,第1 正規化,第2 正規化,第3 正規化などを理解する。また,正規化の考え方に従った,具体的な設計案に対して更新容易性や性能面などから評価し,最適な設計を行うことを理解する。用語例:完全関数従属,部分関数従属,推移関数従属正規化正規化とは、『一事実一箇所を目指して、テーブルの整合性を保ったまま、テーブルの冗...

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この記事での学習内容 ITパスポート 基本情報 応用情報 開発計画立案,外部設計,内部設計,プログラム作成,テスト,移行に至るまでのデータベース開発の工程と手順,手法を理解する。 概念設計では,要求定義で定義されたデータ項目と,システム機能設計の際に発生したデータ項目をまとめ,データ項目全体を設計することを理解する。また,DBMS に依存しないデータの関連を表現する手法として,E-R ...

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データ分析

2017.10.30
この記事での学習内容 ITパスポート 基本情報 応用情報対象業務にとって必要なデータは何か,各データがどのような意味と関連をもっているかなどの分析と整理,異音同義語,同音異義語の発生を抑えるデータ項目の標準化など,データ分析を行う際の考え方を理解する。また,データモデルの作成手法であるトップダウンアプローチとボトムアップアプローチを理解する。用語例:データ重複の排除,メタデータ,データディ...

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情報処理技術者試験での学習内容【応用情報】 ・データの分析の考え方を修得し,応用する。 ・データベースの設計の考え方,手順,手法を修得し,応用する。 ・データの正規化の目的,手順を修得し,応用する。 ・データベース作成の手順,評価方法を修得し,応用する。 ・オブジェクト指向データベースの考え方を修得し,応用する。【基本情報】 ・データの分析,データベースの設計の考え...

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