この記事での学習内容 基本情報 応用情報
有線LAN の仕組み,構成要素,特徴を理解する。
用語例:同軸ケーブル,より対線,光ファイバケーブル
LANの種類
LANの種類には、有線LANと無線LANがあります。
有線LANとは、LANケーブルを使用してコンピュータをネットワークに接続する方法のことです。
無線LANとは、LANケーブルの代わりに電波や赤外線などを使用してコンピュータをネットワークに接続する方法のことです。
有線LANは無線と比べると、高速でセキュリティは保持しやすいですが、どうしても敷設の手間がかかります。
有線LANの構成要素
有線LANはLANケーブル、LANカード(LANボード)、集線装置(ハブ、ルータなど)によって構成されます。
LANケーブルはコンピュータをネットワークに接続するためのケーブルでいくつかの種類があります。
LANカードはLANケーブルをコンピュータに差し込むための拡張カードです。現在ではあらかじめ内蔵しているPCがほとんどです。
集線装置とは、複数のLANケーブルを接続する装置で、ハブ、スイッチ、ルータ、ゲートウェイなどがあります。
イーサネット
イーサネットは、現在のLANの主流となっている伝送路規格です。10BASE-T、10BASE2、10BASE5などの企画があり、規格ごとにケーブルの種類や接続形態、伝送速度が異なります。
LAN規格 | 伝送媒体 | 最大転送速度 | 最大伝送距離 |
---|---|---|---|
10BASE2 | 同軸ケーブル | 10Mbps | 185m |
10BASE5 | 同軸ケーブル | 10Mbps | 500m |
10BASE-T | ツイストペアケーブル | 10Mbps | 100m |
100BASE-TX | ツイストペアケーブル | 100Mbps | 100m |
100BASE-FX | 光ファイバ | 100Mbps | 2000m |
1000BASE-T | ツイストペアケーブル | 1000Mbps | 100m |
同軸ケーブル
1本の芯を皮膜した構造で、細い10BASE2ケーブル(Thinケーブル)と、太い10BASE5ケーブル(Thickケーブル)があります。
同軸ケーブルは、低速ですが太いケーブルを使用しており、長距離の伝送に使用できます。(数百メートル単位)
ツイストペアケーブル(より対線)
2本の線を撚り合わせた構造で、細く曲げやすいため、現在では最も広く利用されています。8芯のカテゴリ5というケーブルが100BASE-Tなどに使われます。伝送距離が短く、中継しなければ長距離伝送することはできません。
光ファイバケーブル
動線に光ファイバケーブルを用いるもので、100BASE-FXなどがあります。
光ファイバケーブルは、光によって情報を伝達するため、電気信号を光信号に変換する機構が必要となるなど、コストがかかります。しかし、金属ケーブルに比べると外部からの電磁波に強く、超高速で伝送距離の長いLANを構築できるのが特徴です。