この記事での学習内容 基本情報 応用情報
バス幅を意味するバスの容量,クロック周波数を意味するバスの性能,バスのスループットの計算方法を理解する。
バス幅とクロック周波数
バスが1クロックで送信できるビット数をバス幅といいます。バス幅には8ビット、16ビット、32ビット、64ビットなどがあります。バス幅が大きいほど性能が良くなります。
また、バスのクロック周波数が高いほど性能が良くなります。
これらのバスの性能と、CPUの性能(MIPS値やFLOPS値)によって、CPUとバスを接続した時の性能が決まります。
バスのアクセスモード
1ビットずつ順番に伝送するバスを、シリアルバスといいます。
対して、複数ビットを1度に伝送するバスをパラレルパスといいます。(伝送路の本数の違いではないので注意)
一見、パラレルバスのほうが高性能に思えますが、パラレルバスの場合、並行する通信路の干渉などの問題があり、そういった問題のないシリアルバスのほうが高性能であることが多いです。
特に通信路同士の干渉は、伝送距離が長くなるほど影響を受けやすくなります。そのため、物理的に距離の短いPCI等のコンピュータ内部のバスにはパラレルバスがよく用いられ、外部との接続に使うLANやUSBなどにはシリアルバスが採用されている。
なお、シリアルバスだからといって伝送路が1本というわけではなく、複数の伝送路で並行して別々の情報を伝送するタイプのシリアルバスもあります。
- 並列で個別の異なる情報を流す:シリアルバス
- 複数の伝送路でまとめて一つのデータを流す:パラレルバス