バックアップ

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ファイルのリカバリを目的としたバックアップの取得方法と手順,世代管理,ファイルの修復方法と手順など,バックアップの方式を理解する。

用語例:多重バックアップ,フルバックアップ,差分バックアップ,増分バックアップ

バックアップ

大量のデータを保存し、大勢のユーザが共有利用するデータベースは万が一の障害に備えて、定期的にバックアップを作る必要があります。

バックアップの作成方法には、データをすべてコピーするフルバックアップ方式と、部分的にコピーする差分バックアップ方式、増分バックアップ方式があります。

一般的には、定期的なフルバックアップと差分又は増分バックアップを組み合わせて運用します。

フルバックアップ

ファイルを丸ごとコピーしてバックアップファイルを作成する方法をフルバックアップといいます。

フルバックアップは作成時も復旧(リストア)時も一度のコピー作業で済みますが、大量のデータを一括してコピーするためバックアップ作業に長時間かかるという欠点があります。

差分バックアップ

一度フルバックアップを行った後、さらに更新されたデータのみをバックアップする方法を、差分バックアップといいます。差分バックアップは通常、定期的なフルバックアップと組み合わせて行います。

差分バックアップはフルバックアップに比べるとコピーするデータの量が少なくなるので、作業時間が短くて済むという利点があります。

しかし、障害が起きた後のリストア作業として、一旦フルバックアップのデータを書き戻し、それから障害発生の直前に作成した差分バックアップのデータを書き戻す必要があるため、復旧作業の時間が長くなるという欠点があります。

増分バックアップ

前回のフルバックアップもしくは差分バックアップの後で、さらに更新されたデータのみをバックアップしていく方法を増分バックアップといいます。

増分バックアップはコピーするデータ量が少なくて済むので短時間でバックアップできますが、リストア作業として、直前のフルバックアップのデータを書き戻し、その後に作成した全ての増分バックアップのデータを順に書き戻す必要があるため、復旧作業に手間と時間がかかります。

 

どのバックアップ方式を選ぶか、どんな周期でフルバックアップを作成するかは、データの量や重要度に応じて決定します。

頻繁に更新するデータほど、こまめにバックアップを取る必要があり、速く復旧させることが重視される場合には、フルバックアップもこまめに作成する必要があります。

バックアップの運用ルール

大量のデータのフルバックアップを作るには長い時間がかかるため、運用スケジュールと実施責任者を決め、業務に支障なく確実に行えるように管理する必要があります。

バックアップ処理中にファイルを更新すると正副のデータに矛盾が起きてしまうので、バックアップ処理はユーザからのファイルアクセスのない、業務時間外や深夜などに行います。確実に手間なくバックアップを作成するためには、バックアップ作業を自動化するのが一般的です。

バックアップ用の媒体

バックアップを作成する媒体には、DATなどの磁気テープや、DVD-RAMなど、大量のデータを繰り返し複写できる媒体が適しています。

媒体の管理

バックアップファイルを、原本となるデータと同じハードディスク内などに作ると、ディスク装置が故障した場合に両方共失われてしまうので、通常、原本とは別の媒体に作成します。

また、地震や火事などの災害時を考慮し、バックアップ媒体はシステムのある場所とは別のところに保管するのが望ましいとされています。

世代管理

バックアップ媒体を最新の1セットしか保存しないと、バックアップ作成途中のトラブルなどで正副両方のデータが失われてしまった場合に復旧できなくなるので、以前のバックアップデータも何世代かに渡って残しておくほうが安全です。バックアップ媒体にはラベルを貼るなどし、世代別にきちんと管理します。