アカウントアグリゲーション(Account Aggregation)は、利用者が複数の金融機関に持つ口座情報を一元的に取得し、まとめて処理・表示する仕組みです。これにより、資産運用や家計管理などのアプリやネットサービスで、利用者が複数の口座情報を一つの画面で確認できるようになります。
主な特徴
- 情報の一元管理: 複数の金融機関の口座情報を一つのプラットフォームで管理できます。
- 利便性の向上: 口座残高や取引明細を一目で確認できるため、資産管理が容易になります。
- セキュリティ: 初期の手法ではスクレイピングを用いていましたが、近年ではAPI連携を利用することでセキュリティが向上しています。
利用例
- 家計簿アプリ: 複数の銀行口座やクレジットカードの情報を自動で取得し、家計管理をサポートします。
- 資産運用アプリ: 投資口座や預金口座の情報を一元管理し、資産の全体像を把握できます。
セキュリティと規制
アカウントアグリゲーションは、利用者の重要な情報を扱うため、セキュリティが非常に重要です。そのため、金融庁では、利用者の認証情報を安全に管理し、情報漏洩のリスクを低減しやすい、API連携を推奨しています。
なお、2018年からは銀行法などの改正により「電子決済等代行業者」として金融庁への登録が必要となっている。