この記事での学習内容 基本情報 応用情報
Web システムの特徴,アーキテクチャ,構成,各層間の通信の仕組みを理解する。
用語例:Web ブラウザ,Web サーバ
Webシステムの特徴
世界各地のテキスト(文献)がインターネットで結ばれた世界で一つのシステムが、ワールドワイドウェブ(WWW)です。
Webシステムは、WWWの一部としての、特定の目的を持った情報システムで、クライアントサーバシステムの一種でもあります。例えば、インターネットバンキングや通販サイト、SNSなどもWebシステムの一例です。
Webシステムは次のような特徴を持っています。
- 閲覧ソフトウェア(ブラウザ)さえあれば、ソフトウェアをインストールしたり、遠隔地のサイトのアドレスを意識したりすることなく、簡単にシステムを利用できる。
- 文献システムがWWWの出発点なので、システムの操作説明も、システムへのアクセスも、データの入力も、結果の表示も一体となっており、操作性に優れている。
- 文献のリンクと同様に、複数のWebシステムの連携が容易である。例えば、不動産検索のシステムが、物件の場所を示すために地図システムと連携するなどの事例がある。
- Webシステムの提供者側は、宣伝、契約、機能提供、料金授受など、全てWWWで済ませることが出来る。
Webシステムの基本的な構成
Webシステムの基本的な構成は次のとおりです。WebシステムはWebサーバを中心としたシステムです。
アプリケーションサーバやデータベースサーバの役割はローカルな情報システムと同様です。ワールドワイドウェブへの窓口の部分をWebサーバが担当します。また、簡単なシステムの場合、Webサーバがアプリケーションサーバやデータベースサーバの役割を兼ねることもあります。
なお、Webサーバ側に複数のサーバを置く場合、セキュリティ面を考慮し、Webサーバ以外はWWWに直接接続せず、外部からはアクセス出来ないようにするのが一般的です。
Webシステムの仕組み
Webシステムの処理は次のようにして行われます。
- クライアントコンピュータ側で、HTMLなどのマークアップ言語や小さな部品で、説明や簡単な対話操作を処理します。
これらの処理機構は、閲覧用のWebページと同じように、ブラウザの操作によってWebサーバから送信されます。 - Webサーバ側では、PHPやPerlなどのスクリプト言語や部品で複雑な処理を担当します。また、アプリケーションサーバやデータベースサーバへのアクセス処理も担当します。
インターネットとは
TCP/IPという通信プロトコルによって、全世界のネットワークを相互に接続した巨大なコンピュータネットワークのこと。起源はアメリカ国防省のARPANetと言われている。
WWWとは、インターネットの構成要素の一つで、インターネット上での文書のつながりのことを指している。よって、インターネットとWWWは厳密には別物。また電子メールやWWWはともにインターネットを使ったサービスの一つという位置付けである。