マルチメディア応用

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マルチメディアシステムの特徴,VR(Virtual Reality:バーチャルリアリティ),インターネット放送,ノンリニア画像編集システムなどのマルチメディア応用の例を理解する。

用語例:CG,CAD,シミュレータ,テレビゲーム,AR(Augmented Reality:拡張現実感),マルチメディアデータ合成処理,ビデオオンデマンド,DSP(Digital Signal Processor),ディジタル放送,3 次元映像,モーションキャプチャ,バーチャルサラウンド

マルチメディアシステムの特徴

マルチメディアは、シングルメディアや従来の報道と比べると、次の特徴があります。

  • 表現の種類が、文章だけでなく、図、画像、動画、音声などと多彩である。動画にはアニメーションや3次元物体像を多様な角度から眺めることを含む。また、触覚などの非言語インタフェースも含む。
  • 対話型操作が出来る。コンテンツの構成順序に従うだけでなく、ユーザが状況に応じて選択したり、手順を変えたりすることが出来る。
  • コンピュータのデジタル処理の特徴が加味される。
  • ネットワークの特徴が加味される。

VR(Virtual Reality)

VR(仮想現実感)とは、マルチメディア応用システムとして、模擬的に実現した現実的な感覚です。

コンピュータグラフィックスや音響効果を組み合わせて、人工的に現実感を作り出す手法です。人工的な現実感という意味では、例えば小説や映画などのメディア表現も含まれますが、VRでは以下の要素が条件とされます。

  • 人が移動可能な仮想空間(virtual world)
  • 人の五感の多くを併用して受け取る没入感(immersion)
  • 人の位置や動作を察知して反応する感覚フィードバック(sensory feedback)
  • 人が働きかけることのできる対話性(intetactivity)

インターネット放送

インターネット放送はマルチメディア応用の典型です。ラジオ番組やテレビ番組をインターネット経由で放送することです。

従来の放送と異なり、インターネットを検索して視聴したい番組を選ぶことができます。また、放送局でなくても、誰でも不特定多数の人へ番組を放送することができます。

ノンリニア編集システム

ノンリニア編集システムは、直接アクセス方式を活かして音声や映像を編集するコンピュータシステムです。

2台の再生用デッキから出力用デッキへ直線的(リニア)にコピーしながら、記録係の記録や時刻情報だけを手がかりに編集する編集機器と比べて、ショット(場面)の名称付与、修正、順序変更、削除、追加などが容易です。また、元の音声、映像の他に字幕追加、アフターレコーディング、アニメーション、コンピュータグラフィックス(CG)の追加などが容易です。

シミュレータ

シミュレータは『模擬体験実験システム』のことで、現実では実験・体験の難しい物を仮想空間上で行うものです。

マルチメディア応用システム、あるいは仮想現実間のシミュレータには以下のような多様なシミュレータがあります。

自動車シミュレータ、電車シミュレータ、船舶シミュレータ、航空機シミュレータ、発電所シミュレータ、医療シミュレータ、火災シミュレータ、地震シミュレータなどがあり、職員の教育や見学者の模擬体験などに使われます。

AR(Augmented Reality)

AR(拡張現実感)とは、現実に対してコンピュータが付加した感覚を合わせて得られる感覚です。例えば、透過型ディスプレイをメガネとして装着して、現実に見ている視界に対して、コンピュータの生成した情報を付加します。

提示される環境の主体が現実環境であることから、現実環境における作業支援がその応用分野として期待されています。

例えば、道案内情報の提供、航空機やコピー機のメンテナンスを行う技術者に対する技術情報提供、医療分野における手術支援に向けた情報提示などの応用研究が行われています。

VOD(Video On Demand)

ユーザが見たいと思った時に見られる、プル型のコンテンツ配信サービスです。時と場所を選ばずに利用することができます。

PCやスマートフォン、タブレットによる受信が可能ですが、セットトップボックスという機器を用いて、テレビ受像機で視聴するができるサービスもあります。

*プッシュとプル
データ配信サービスには、プッシュ型とプル型があります。
プッシュ型では、既存の放送のように、情報を提供する側に主導権があり、放送時間などが決まっています。
一方、プル型では、VODのように情報をリクエストする側に主導権があります。見たいものを見たい時間に自らリクエストすることができます。