「バックキャスティング」とは、将来の目標やビジョンを設定し、その達成に向けて現在からどのようなステップを踏むべきかを逆算して計画を立てる手法です。具体的には、望ましい未来の状態を描き、そこから現在の位置まで遡って必要な技術開発や資源配分、行動計画を導き出します。
これにより、現状の延長線上ではなく、目標に向かって効果的に進むための道筋を明確にすることができます。
バックキャスティングは1970年代~80年代初頭にかけて、エネルギー・環境分野で用いられ始めた考え方で、省エネルギーや分散型再生可能エネルギーといった新たな技術の活用について、その実現可能性などの検討を進める過程で生まれた考え方です。
「現状の延長線上」ではなく、「望ましい未来の状態からの逆算」を行うことで、未来に関する情報をインプットすることで、普段は気付きにくい選択肢を見つけたりすることが狙いです。