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ITパスポート 令和6年 公開問題 問28

2025.01.22

次の事例のうち、AI を導入することによって業務の作業効率が向上したものだけを全て挙げたものはどれか。

  1. 食品専門商社の A社が、取引先ごとに様式が異なる手書きの請求書に記載された文字を自動で読み取ってデータ化することによって、事務作業時間を削減した。
  2. 繊維製造会社の B社が、原材料を取引先に発注する定型的なPCの操作を自動化するツールを導入し、事務部門の人員を削減した。
  3. 損害保険会社の C社が、自社のコールセンターへの問い合わせに対して、オペレーターにつなげる前に音声チャットボットでヒアリングを行うことによって、オペレーターの対応時間を短縮した。
  4. 物流会社の D社が、配送荷物に電子タグを装着して出荷時に配送先を電子タグに書き込み、配送時にそれを確認することによって、誤配送を削減した。
  • ア : a, c
  • イ : b, c
  • ウ : b, d
  • エ : c, d

 

 

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正解: ア

  1. 「手書きの請求書に記載された文字を自動で読み取ってデータ化する」という技術は OCR というものが以前から存在するが、AI の学習能力を生かして OCR の精度向上につなげることも出来るので、該当する。
  2. 「定型的なPCの操作を自動化」ということであれば、AI を利用しないプログラミングで実現できることなので、該当しない。
  3. 「音声チャットボットでヒアリング」ということなので、昨今実用化されてきた「対話型AI」が活躍できる分野なので該当する。
  4. 「配送荷物に電子タグを装着」ということだが、AI を利用しないプログラミングや専用の機器の開発で実現できることなので、該当しない。