ITの基礎知識|ITパスポート・基本情報

ITパスポート 令和6年 公開問題 問27

2025.01.22

個人情報保護法では、あらかじめ本人の同意を得ていなくても個人データの提供が許される行為を規定している。この行為に該当するものだけを、すべて上げたものはどれか。

  1. 事故で意識不明の人が持っていた本人の社員証を見て、搬送先の病院が本人の会社に電話してきたので、総務の担当者が本人の自宅電話番号を教えた。
  2. 新規加入者を勧誘したいと保険会社の従業員に頼まれたので、総務の担当者が新入社員の名前と所属部門のリストを渡した。
  3. 不正送金等の金融犯罪被害者に関する個人情報を、類似犯罪の防止対策を進める捜査機関からの法令に基づく要請に応じて、総務の担当者が提供した。
  • ア : a
  • イ : a, c
  • ウ : b, c
  • エ : c

 

 

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正解: イ

個人情報保護法では、原則として個人データを第三者に提供する際には本人の同意が必要ですが、いくつかの例外が存在します。

  1. 法令に基づく場合
  2. 人の生命、身体、または財産の保護のために必要な場合
  3. 公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要な場合
  4. 国の機関又は地方公共団体が法令の定める事務を遂行するために必要な場合
  5. 個人情報取扱事業者が学術研究機関等である場合で、条件を満たす場合。

これらの例外と照らし合わせると、a~cはそれぞれ下記のようになる。

  1. は、2 の人の生命、身体の保護のために必要な場合と判断できるので該当。
  2. は、民間保険会社の営業上の理由でしかないため、該当しない。
  3. は、捜査機関からの法令に基づく要請ということなので、1 や 4 に該当するので該当。