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初級システムアドミニストレータ 平成20年春 問51

2017.10.24

ディレクトリごとに、読取り、更新、配下のファイル作成のアクセス権を設定できるOSがある。この3種類のアクセス権は、それぞれに1ビットを使って許可、不許可を設定する。この3ビットを8進数表現0~7の数字で設定する時、次の試行結果から考えて、適切なものはどれか。

[試行結果]

  1. 0を設定したら、一切のアクセスが出来なくなってしまった。
  2. 3を設定したら、読取りと更新はできたが、作成ができなかった。
  3. 7を設定したら、全てのアクセスが出来るようになった。

 

  • ア: 2を設定すると、読取りと作成が出来る。
  • イ: 4を設定すると、作成だけが出来る。
  • ウ: 5を設定すると、更新だけが出来る。
  • エ: 6を設定すると、読取りと更新が出来る。

 

 

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正解: イ

解説:

8進数表記の0~7を2進数表記の「000」~「111」にすると、2進数の各ビットがアクセス権を表していることが分かる。

試行結果のうち、1の「0:000」で「全アクセス権無し」と、2の「7:111」で「全アクセス権あり」から、「0」が禁止、「1」が許可であることが分かる。

残る試行結果の[3:011」で「作成不可、読取りと更新は許可」となっているので、最上位ビットが「配下のファイル作成」であることが分かる。

なお、この問題の場合、残る下位2ビットが「読取り」と「更新」のどちらになるのか特定はできないが、選択肢を当てはめていくことで適切かどうかが判断できる。

  • ア: 「2:010」では、「作成」ができず、「読取り」と「更新」のどちらか片方だけが許可されるので、誤り。
  • イ: 「4:100」では、「作成」だけが出来るので正解。
  • ウ: 「5:101」では、「作成」が許可され、加えて「読取り」と「更新」のどちらか片方だけが許可されるので、誤り。
  • エ: 「6:110」では、「作成」が許可され、加えて「読取り」と「更新」のどちらか片方だけが許可されるので、誤り。