この記事での学習内容 基本情報 応用情報
ネットワーク制御プログラムの役割,機能,OS における位置付けを理解し,OS が提供する通信インタフェースを理解する。
用語例:ネットワークOS,LAN,WAN,プロトコル制御,リアルタイムOS,通信プロトコル,TCP/IP,OSI 基本参照モデル
ネットワーク制御
ネットワーク制御とは、コンピュータがネットワークを経由してデータの送信・受信をすることやその際の通信異常などを制御することです。オペレーティングシステムの機能の一つであり、入出力管理が入出力装置を管理するように、ネットワーク制御はネットワークアダプタやLANカードなどのネットワーク用の装置を制御します。高水準の処理はネットワーク管理ともいいます。通信制御・通信管理も類似の概念です。
通信プロトコルはコンピュータ同士がネットワーク経由で通信を行うために、ネットワーク全体で決められた通信手順です。送信するデータの他に、送信先アドレス、発信元アドレスなどを付加する規約です。
OSI参照モデルは国際最標準化機構(ISO)が定めた次の表のような階層モデルの規定です。ネットワークを扱うシステムを階層的にして、全体を簡潔かつ柔軟にするのに役立ちます。
7 | アプリケーション層 | ユーザレベルの通信。メールやファイルの転送等。 |
6 | プレゼンテーション層 | データの表現方法。圧縮や文字コード、暗号化など。 |
5 | セッション層 | 通信の開始から終了までの1回分の手順。プログラム間の会話単位の制御。 |
4 | トランスポート層 | エラー訂正や再送信などの信頼性の確保。 TCP(Transmission Control Protocol)など。 |
3 | ネットワーク層 | 通信経路の選択(ルーティング) IP(Internet Protocol)など。 |
2 | データリンク層 | 装置間の信号の送受信。 スイッチングHUBなど。 |
1 | 物理層 | 物理的なコネクタの形状や電気的な信号 |