この記事での学習内容 基本情報 応用情報
ハードウェアの消費電力について,組込み機器の開発における消費電力の重要性,関連する技術,動向を理解する。
用語例:低消費電力化,リーク電流,パワーゲーティング,クロックゲーティング
消費電力
デジタル回路やモーターなどの消費電力は、コンピュータにおいてもその削減が重要な課題です。特に大型のメインフレームコンピュータやサーバコンピュータでは、1台あたりの消費電力が大きく、休みなく作動させるという意味で消費電力の改善が大切です。パソコンの場合は、台数が多いという意味で改善が大切です。また、ノートパソコンの場合は、形態時の消費電力を削減するほど、使用可能時間を長くすることが出来るので、やはり重要な課題となります。
コンピュータ組み込み機器の場合には、消費電力について次のような点を考慮する必要があります。
- 機器分野が消費電力の削減にしのぎを削っているので、主要な部品とはいえないコンピュータだけが特別扱いを受ける訳にはいかない。
- 携帯機器の場合には、使用可能時間を伸ばすために、消費電力の削減が必要である。
- 冷却機器を付けられない機器の場合には、発熱量の削減が必要であり、それが消費電力の削減にもつながる。
- 機能や速度性能よりも、製造コストやサイズが優先されることが多いので、機能や速度向上をどの程度で見切るかが、消費電力の削減にもつながる。