ITの基礎知識|ITパスポート・基本情報

ITパスポート 平成21年秋 中問C(問97~問100)

2017.11.10

PC関連機器の販売管理業務に関する次の記述を呼んで、問97~100に答えよ。

I社は、企業に対してPC関連機器の販売を行っており、販売管理業務の情報をデータベースによって管理している。図1に示すデータベースとデータベース管理システムの印刷機能を使って、販売時に図2の請求書を発行する。

各商品の販売単価は適宜変更され、新たな販売単価とその更新日時が販売単価表の該当レコードに上書きされる。また、取引を行う企業(以下、取引先という)の担当者は原則1人であるが、取引先によっては部署ごとに1人存在することがある。取引先コードは、取引先ごとに採番する。


問97

I社は、月末に図1の各表のデータをバックアップしている。取引先担当者表が次のような構成となっているとき、取引先担当者表を記録するには、少なくとも何kバイトの領域を確保する必要があるか。ここで、バックアップではデータの圧縮は行わないものとする。

[取引先担当者表の構成]
・件数: 10,000件
・取引先コード、電話番号: それぞれJISの1バイトコードで10文字
・部署名: JISの2バイトコードで20文字
・所在地: JISの2バイトコードで40文字
・名前、役職: JISの2バイトコードで10文字

  • ア: 1,000
  • イ: 1,500
  • ウ: 1,800
  • エ: 2,000
問98

図1の取引先担当者表のレコードを一意に特定するための主キーとして、適切なものはどれか。

  • ア: 取引先コード
  • イ: 取引先コード、名前
  • ウ: 取引先コード、部署名
  • エ: 名前、役職
問99

図2の請求書を発行するのに図1の4種類の表を参照する必要がある。1枚の請求書を発行するとき、4種類のレコードのそれぞれを参照する回数の大小関係を示したものはどれか。

なお、請求書の発光作業の時点で、取引先コード、名前、部署名、購入した商品ごとの商品コードと数量がわかっており、これらの値を使って各表を参照する。参照では、主キーによって一つのレコードを取り出す操作を1回と数える。また、”商品表>販売単価表”という記述は、商品表のほうが販売単価表より表の参照回数が多いことを示している。

  • ア: 販売単価表 = 商品表 = 取引先担当者表 = 取引先表
  • イ: 販売単価表 = 商品表 ≧ 取引先担当者表 = 取引先表
  • ウ: 販売単価表 ≧ 商品表 ≧ 取引先担当者表 = 取引先表
  • エ: 販売単価表 ≧ 商品表 ≧ 取引先担当者表 ≧ 取引先表
問100

図2の請求書を表として記録することになった。請求書の表を作成するに当たり、伝票番号、日付、取引先コード、部署名、商品コード、数量、単価の七つの項目を記録することにした。これらの項目を正規化して記録するとき、表の構成として適切なものはどれか。

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問97

正解: ウ

解説

取引先担当者表の各項目に要するバイト数を合計して、1件あたりのデータ量を求める。

  • 取引先コード: 10文字×1バイト=10バイト
  • 電話番号: 10文字×1バイト=10バイト
  • 部署名: 20文字×2バイト=40バイト
  • 所在地: 40文字×2バイト=80バイト
  • 名前: 10文字×2バイト=20バイト
  • 役職: 10文字×2バイト=20バイト

10+10+40+80+20+20=180バイト/件

全部で10,000件あるので、
180×10,000=1,800,000バイト=1,800kバイト

問98

正解: ウ

問題文にある「取引を行う企業(以下、取引先という)の担当者は原則1人であるが、取引先によっては部署ごとに1人存在することがある。」という記述より、「取引先コード」だけでは一意に特定できないことがあるのが分かる。そのため部署名との組み合わせを主キーとする必要がある。

問99

正解: イ

解説:請求書の作成に必要な情報を、請求書の明細部分とヘッダ部分に分けて考える。

請求書内の明細1件分を印字するには

1.商品コードを用いて販売単価表を参照し、販売単価を得る。
2.商品コードを用いて商品表を参照し、商品名を得る必要がある。

同じ商品コードを用いるので、1と2の参照回数は等しい。よって、「販売単価表=商品表」という関係が成り立つ。

次に請求書のヘッダ部分を考える。ヘッダ部分を印字するには、

3.取引先コードを用いて取引先表を参照し、取引先名を得る。
4.取引先コードと部署名を用いて取引先担当者表を参照し、所在地、名前、役職、電話番号を得る。

請求書1枚の取引先コードは1件なので、3と4の参照回数はどちらも1回である。よって「取引先担当者表=取引先表」となる。

そして、請求書1枚の明細は1行以上なので、1と2の参照回数は、3と4の参照回数と等しいか大きい。以上から「販売単価表 = 商品表 ≧ 取引先担当者表 = 取引先表」となる。

問100

正解: ウ

解説:

請求書に印字する項目のうち、ヘッダの情報である「伝票番号、日付、取引先コード、部署名」は請求書1枚に対して1件の情報であり、伝票番号で特定できる。よって、まずこの4項目で1つの表とする。

次に、明細の情報である「商品コード、単価、数量」については請求書の明細1行に対して1件の情報であり、伝票番号と商品コードで特定できる。よって、この3項目に「伝票番号」を加えた4項目で一つの表とする。

  • ア: 日付、取引先コード、部署名は「繰返し項目」となり、正規化されていない。
  • イ: 2表目の主キーがない。(伝票番号がないと数量が特定できない)
  • エ: 3表目の主キーがなく、日付、取引先コード、部署名は伝票番号で特定すべきなので、はじめの2表は1つに統合される。