この記事での学習内容 基本情報 応用情報
プログラムの信頼性、保守性の観点からプログラム構造を理解する。
用語例:モジュール分割、独立性、メインルーチン、サブルーチン、DLL
プログラム構造
一つのプログラムは、いくつかの要素で構成されます。複数の要素で構成されるプログラムの形を、プログラム構造といいます。
モジュール
一つのプログラムを構成する要素を「モジュール」といいます。モジュールは、メインルーチン、サブルーチン、コンパイル単位などを総称する一般的な用語です。
モジュール構成にすることで、次のような効果が生まれます。
- 人間の行っている作業の分解単位にモジュールを対応させることによって、わかりやすくなります。例えば、ATMを例に取ると、預入モジュール、引出しモジュール、残高照会モジュールといった対応をさせます。
- 共通部分を「共通モジュール」とすることによって、プログラム全体の規模を減らすことが出来ます。
- 分割統治法といって、モジュール単位に分割することで、モジュールごとの設計や試験、保守に集中することが出来ます。
メインルーチン
いくつかのモジュールで構成されるプログラムにおいて、最初に起動されるモジュールをメインルーチンといいます。「ルーチン」とは、「決められた仕事」という意味の言葉です。
メインルーチンの内容は、全体の処理の流れの概要を表す役割をはたすことが多いです。
サブルーチン
サブルーチンは、メインルーチンや他のサブルーチンから呼び出されるモジュールです。サブルーチンは2ヶ所以上から利用する共通ルーチンにすることが出来ます。また、別のプログラムで再利用することも出来ます。