正解: エ
財務諸表のうち、企業の決算期間内における経営成績(売り上げや費用、利益)をまとめたものが「損益計算書」となっている。
損益計算書の主な要素は以下の7つ。
- 売上高
- 売上原価
- 売上総利益
- 営業利益
- 経常利益
- 税引き前当期利益
- 当期純利益
それを踏まえて、a ~ c それぞれについて、計算可能か見ていく。
- 売上高増加率 は 当期の売上高と前期の売上高を比較して求める比率となる。この設問では、【当期】の損益計算書しか渡されていないので、これで前期との比較を行うことは不可能。
- 売上高利益率 は 当期の売上高と売上総利益や当期純利益などを比較して、どれだけの割合で利益が出たかを求める比率となるので、これは当期の損益計算書だけで計算が可能な数値となる。
- 自己資本利益率 は当期純利益などと「自己資本」を比較して求める比率となる。「自己資本」などの資産状況に関わるデータは損益計算書ではなく「貸借対照表」を見ないと分からないデータなので、損益計算書だけでは計算は不可能となる。