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並列処理

2017.10.11

この記事での学習内容 基本情報 応用情報

代表的な並列処理方式の種類,特徴を理解する。

用語例:SISD,SIMD,MISD,MIMD

並列処理

並列処理とは、一つの処理を複数のプロセッサで並行して行うことです。並列処理の目的は処理効率を向上させることです。
サーバーコンピュータやそれよりも上位のコンピュータでは並列処理(マルチプロセッサ処理)はよく利用されています。

単一の処理のことをSISDといい、並列処理には SIMD、MISD、MIMDという種類があります。

  • SISD: Single Instruction Single Data
  • SIMD: Single Instruction Multiple Data
  • MISD: Multiple Instruction Single Data
  • MIMD: Multiple Instruction Multiple Data

SISD

SISD(Single Instruction Single Data)は、通常の単一の処理であり、一つの命令を一つのプロセッサで実行して、一つのデータを処理することです。

SIMD

SIMD(Single Instruction Multiple Data)は、一つの命令を複数のプロセッサで実行して、複数のデータを並行処理することです。

MISD

MISD(Multiple Instruction Single Data)は、複数の命令を複数のプロセッサで実行して、一つのデータを並行処理することです。

MIMD

MIMD(Multiple Instruction Multiple Data)は、複数の命令を複数のプロセッサで実行して、複数のデータを並行処理することです。

並列処理の隘路

並列化できないため逐次処理にならざるを得ない処理として,複数のプロセッサからの主記憶装置の使用要求の競合,データベースへの同時アクセスによるロックの発生などがあります。

これらの処理によっては、並列処理を行なっても処理能力の向上が図りにくい場合もあります。