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デファクトスタンダード

2022.05.06

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デファクトスタンダードは事実上の標準として広く用いられている規格,基準,製品などであることを理解する。

デファクトスタンダード

デファクトスタンダード( de facto standard )は、「事実上の標準」を表す言葉です。

当初は限られた集団の中だけの標準であったり、特定の企業の作った規格であったものが、一般に浸透した結果として「事実上の標準」となったもののことを指します。

例えば、コンピュータネットワークで標準的に使われている「TCP/IP」や、キーボードの英字配列「QWERTY」などもデファクトスタンダードとして知られている。

OMG

OMG(オブジェクト・マネジメント・グループ:Object Management Group)は、コンピュータ業界の非営利の標準化コンソーシアムで、当初はオブジェクト指向の標準化や、分散オブジェクト指向システムの標準化が主な目的でしたが、プログラム・システム・ビジネスプロセスのモデリング技法の標準化にも注力しています。

具体的には、分散オブジェクト技術の「CORBA」や、汎用モデリング言語の「UML」などの策定を行っています。

W3C

W3C(World Wide Web Consortium)は、WWW(World Wide Web)における技術標準を策定する国際的な団体です。

インターネット関連の標準化ということで、IEFTと役割が近い部分もありますが、IETFは「インターネットの相互接続性」といった、通信手段の標準化をメインにしているのに対し、W3CはHTMLやCSS、XML、DOMなどといった、プログラムやデータ形式の標準化がメインとなっています。

現在は、マサチューセッツ工科大学(MIT)、欧州情報処理数学研究コンソーシアム(ERCIM)、慶應義塾大学、北京航空航天大学が共同で運営しています。

デジュレスタンダード

デジュレ・スタンダード(de jure standard)は、デファクトスタンダードとの対比で用いられる用語で、公的な標準化団体によって定められた標準規格のことを指します。

例えば、JIS や ISO/IEC の規格はデジュレスタンダードという位置づけになります。