ITの基礎知識|ITパスポート・基本情報

ネットワーク制御

2017.10.20

この記事での学習内容 基本情報 応用情報

ネットワーク制御プログラムの役割,機能,OS における位置付けを理解し,OS が提供する通信インタフェースを理解する。

用語例:ネットワークOS,LAN,WAN,プロトコル制御,リアルタイムOS,通信プロトコル,TCP/IP,OSI 基本参照モデル

ネットワーク制御

ネットワーク制御とは、コンピュータがネットワークを経由してデータの送信・受信をすることやその際の通信異常などを制御することです。オペレーティングシステムの機能の一つであり、入出力管理が入出力装置を管理するように、ネットワーク制御はネットワークアダプタやLANカードなどのネットワーク用の装置を制御します。高水準の処理はネットワーク管理ともいいます。通信制御・通信管理も類似の概念です。

通信プロトコルはコンピュータ同士がネットワーク経由で通信を行うために、ネットワーク全体で決められた通信手順です。送信するデータの他に、送信先アドレス、発信元アドレスなどを付加する規約です。

OSI参照モデルは国際最標準化機構(ISO)が定めた次の表のような階層モデルの規定です。ネットワークを扱うシステムを階層的にして、全体を簡潔かつ柔軟にするのに役立ちます。

7アプリケーション層ユーザレベルの通信。メールやファイルの転送等。
6プレゼンテーション層データの表現方法。圧縮や文字コード、暗号化など。
5セッション層通信の開始から終了までの1回分の手順。プログラム間の会話単位の制御。
4トランスポート層エラー訂正や再送信などの信頼性の確保。
TCP(Transmission Control Protocol)など。
3ネットワーク層通信経路の選択(ルーティング)
IP(Internet Protocol)など。
2データリンク層装置間の信号の送受信。
スイッチングHUBなど。
1物理層物理的なコネクタの形状や電気的な信号